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なるぜぇ ストロングマン 伊藤えん魔 別ウィンドウでUP CLICK HERE! |
てんこ森愛● | ファントマで蹴鞠が流行ってる。浅野さんが流行らせた。プレイ中、なぜか盛井さんは『ミスター』と呼ばれる(ミスター何?)。山根さんは背面キャッチが得意(でも跳ばないからアウト)。坂本さんはどんな球にもつっこむ(危険)。私は浅野さんに「森愛は失敗したら『NO! MORIAI!!』って叫べ。」と言われた。なんで外人? 恥ずかしいから死ぬ気でやった。 |
マントの人 浅野彰一 ボンジュ〜ル、マドモアゼ〜ル! 今回はお洒落にいくぜ。なんたって今回の作品タイトルは『マント』だ。何か上品そうじゃねえか? え゛っ!? そう思ってんの俺だけ? うるさいやい!! そんな気分なんダーッ! まぁ、よろしくお付き合い頼むゼイ。あのさ、マントの人と聞いてあんたなら誰を思い出す? マトンじゃねぇぞ、マントだ。そりゃ羊だろ。違うって、マント! マンボじゃねぇ! だからマントだって、何聞いてんだこのトンマ! もういいや・・・。(脱力後、足ストレッチ) やっぱさ、マントの人っつったら怪盗アルセーヌ・ルパンとかドラキュラ伯爵とか怪人二十面相とかパーマンとかさ、善悪は別としてとにかく気品に満ちた人が多いよな。なんたってパーマン。まず下品で格好の悪い奴は似合わない。例えばパーやん。ファントマでも数々のマントの人がいたが、皆高貴で格好いい人達だった。 そ・こ・で・だ。やっぱファントマで気品に満ちた格好のいい人っつったら俺っしょ? ベスト・オブ・マントの似合う人っつったら俺しかいないっしょ? だっしょ? だっしょ? そーだっしょ?(肩ストレッチ) 多分俺がマントつけたらさ、も〜超ナイスガイになるんじゃない? こんな感じで!! |
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魅惑の想像図1
眼鏡でキメた ワークホリデーの姿 |
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魅惑の想像図2
眼鏡を外した アフター5の姿 |
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格好良くマントをなびかせて、シルクハットなんかかぶっちゃって、おしゃれにステッキ持って、葉巻の代わりに片手にはポークビッツ持って、いや、やっぱシャウエッセンだな。今回は小粋に歌なんか歌っちゃおうかしら。そしてサントラ作って【歌:浅野彰一】な〜んて書いてあったりして。ヒョ〜ッ! 歌って踊れる役者か〜俺は〜!(肘ストレッチ) そういや以前、海外で観たオペラ座の怪人は最高に格好良かった。カーテンコールで客を睨み付けて、 「俺が主役だ。俺に最高の拍手をしろ。もっと、もっとだ」 って“無言”でやられたときには俺は痺れた。まるで1時間10分正座した程に。震え上がった。気が付くと誰よりも早くジャパニーズ・イエローモンキーがスタンディングオベーションしてた。 「俺もあんな風に格好良くなりてぇ! 最高の拍手を受けてぇ!」 そう強く思ったっけ・・・。 人生迷った時の決断方法として俺は「どっちが格好いいか?」っていうのがある。そのお陰で、結果がどうあろうとあまり後悔しない方だし、迷ってもすぐに決めてしまう。浅野彰一哲学で言う『格好良さ』ってのは“後悔しない潔さ”なのかもしれない。顔デカいし、足短いし、すね毛は人並みだし、コンプレックスだらけの俺だ。そもそもマントなんて似合うわけない。でも、せめて生き様だけは格好良くありたいんだよ。ダサいジャパニーズ・イエローモンキーがさ、マントなびかせてキメ台詞吐くんだよ。何が格好いい? オペラ座の怪人に勝てるか? 勝てねぇよ。でも勝負するんだ。それはさ、“生き様”だよ。やっぱそれしかないんだよ。俺はそれ持って舞台に立つんだ。(肘首ストレッチ 上に伸び) なんだかんだ言っても結局はただのカッコつけ、モテたいだけだったりして。誰よりも格好良くありたいだけ。まぁ、男なんてみんなそんなもんだろ? 好きな女の子の前で格好良くありたい。ただそれだけだ。 でも今回はお洒落にいきたいからさ、そういう、いろんなモンぜ〜んぶ見せないようにやるんだ。誰にも見せない、おまけに誰も信じない、そして誰も本当の俺を知らない、その全てをマントで包み隠した、最高のマントの人を、俺は演じたいんだ。(上体そらし) ところで俺の役・・・、マント着るんスかね? ただマント頭からスッポリかぶってたり。・・・バーバパパ? |
てんこ森愛● | 東京ツアーは貸しきりバス。修学旅行みたいだ。今回、ファントマを乗せたバスは深夜に出発した。移動中、当然みんな深い眠りの中。と、いきなり大音量で『浜名湖音頭』が!? マイクを握っていたのはあわさん。司会は浅野さん。時刻は午前4時。理由は「浜名湖を見たら浜名湖音頭だから」 夢の中、全員手拍子。ファントマはいつでもエンターテイメントだ。凄い。 |
私を笑わすな。
美津乃あわ 神様、どうかお許し下さい。私という罪深き人間を・・・。 あれは忘れもしない、生涯忘れることの出来ない、秋も深まったとある昼下がり。 某シアタードラマシティという私にとっては未知なる聖地。 三日間続いた公演も最後となり、緊迫した日々が幕を閉じるその日、悪夢は起きた・・・。 そう、私はいつもより少しばかり緊張感に包まれながら、憧れの聖地で過ごす日々を送っていた。 それもそのはず、ドラマシティでの公演は長年思い続けていた念願の企画。 緊張しないわけがない。初日の本番前には、久しぶりに深呼吸をしたっけ。 そんな自分にまだまだ初々しさを感じ、我ながら微笑ましくもくすぐったい感覚に見舞われていた。 「心地よい緊張感だわ・・・ぬお〜」 そうつぶやいて私は、最終日のステージに臨んだ。 千秋楽とあって、お客さんもたくさん入っている。幕が開き、舞台上は順調に進行してゆく。 プロローグが開け、物語の本編が始まって約数分後の出来事だった。 そのシーンは、私と今回お呼びした客演の某役者さんとの会話のシーンだった。 その役者さんは、私にとって大先輩でとても尊敬しているし、かなり大好きな役者さんだ。 この度の出演も私のたっての希望を汲んでもらったものだ。 当然気持ちの高まるシーンでもあった。 もちろん私は、この日のために失礼があってはならぬとセリフの一つ一つを丁寧に稽古していた。 その甲斐あって、今日もとても気持ちのいい会話劇が流れていった。 と、その瞬間・・・、噛んだ。セリフがとまりやがった。 私ではない。 大先輩でとても尊敬しているその大好きな役者さんが、目の前で噛みおった。 「へ?」 まさかと私は思った。いや、これは何かの間違いだ。 大先輩でとても尊敬している私の大好きな役者さんがセリフを噛むなんて。 夢か勘違いでなければハ虫類クラスの所行だ。 思いなおし、落ち着こうとしたその瞬間、・・・・・また噛みおった。まさか、カナヘビ? さらに今度はあろうことか、エクトプラズム現象。つまり、口から霊魂が這い出るかのように 「さ、三蔵様、それははひゃほひゃひゃ」みたいな噛み方をしやがった。 その瞬間、私は張り詰めていた糸がぶっつり切れてしまった。間違い無くヤモリだった。 「ぶひゃはは!!!」(徳の高い僧猛笑い 悟り?) しまったと思うが先か、吹き出したのが先か、そんなことはもう憶えていない。もうどうでもいい。 私の脳裏には、今日シアタードラマシティに立つまでの長い道のりの思い出が、カラカラ空回るハムスターのごとく、走ハムスター燈のように駆け巡った。カラカラカラ・・・。 と、同時にお葬式でお経をしくった坊主ハゲ頭のごとくに、 もう笑いが止まらなくなる不思議な現象が右脳を通過した。(三蔵を演ずる者にあるまじき行為) 緊張と緩和の狭間に起きる悪夢と恐怖。それほど私の脳みそハナマルキは錯乱していた。 ・・・舞台生活はかれこれ17年になろうか。思えばいろんなことがありました。 今一緒に汗を流して舞台に立っている仲間達。涙をのんで舞台を去っていった仲間達。 影ながら応援してくれているみんな。一緒に支えてくれているみんな。 みんなの思いを一心に、私は今ここに立っている。なのに、「ぶひゃはは!!!」・・・・かい。 神様、私は普段信心深くありません。 でも、でも、あなたに懺悔することでこの罪が免ぜられるのならば、私は祈り続けましょう。 『ぶひゃひゃ、と吹き出すためにドラマシティに立ったんじゃありません!』 おい、こら。大先輩でとても尊敬している私の大好きな役者さん。 よくもよくもよくもよくもよくもよくも!! 私を笑わすな!!!!!!!!! 我らの聖地なる大舞台、あぁ、 『シアタードラマシティ』。 大ホールでも吹き出してしまう私、女優美津乃あわに乾杯。あの海イグアナ。噛みおった。 |
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てんこ森愛● | レッグウォーマーが好きだ。いつもかかさず履いている。いつの間にか色んなウワサがたっていた。『森愛の足首にはひどい傷がある』『足首だけ変な色をしている』『足首にものすごく長い毛が一本だけ生えている』『足首に人面ソウを飼ってる』『レッグウォーマーに見えるがそういう模様かも。例えばイシダイのような。シマウマのような』 わたし、妖怪のよう・ |
文壇デビュー ブンダンダン 脚本演出家 山根美輝子 天高く馬肥ゆる秋、わたくしも肥えていた。 過ぐる九月、わたくし山根は脚本演出家としての朝を迎えていた。その上、初の主演作品ともなる舞台が間もなく完成する。役柄は性的なわたくしにぴったりのイメクラ嬢。話は電車の中といふ少し特殊な設定。劇中でわたくしはメリケン女のような喘ぎ声をあげたり、誰にも見せた事のない艶姿を魅せる。 話の内容は、冴えない男性が電車をモチーフにしたイメージクラブに入り、そこで風俗の仕事をはじめたばかりの少女と出会う。いつしか奇妙な友情が芽生える。 でも何より、今回のわたくしは脚本演出家。どう話を盛り上げるか、どういった音楽を使用するのか・・・等々、初めて挑戦することばかりで戸惑い、我が劇団の座長の苦労をひとつまみばかり体験する。 なかでも苦労したのが最後のシーン。はじめ、わたくしは脚本でいろいろと台詞をつづっていた。たった十五分程度のお芝居。語り尽くせない事柄をちょっとした長台詞をつくって気持ちよく終わらせたい。ところが、共演者陣からは猛烈な反対意見が・・・。 「芝居は小説じゃない」(嘲笑) 「台詞以外で語れるものがあるはずだ」(憤慨) 「おやつは三百円までに決まっている」(呆れ顔) 「バナナはおやつに入るんですか?」(涙声) 「走り水 迷い恋 あなたと越えたい」(天城越え) 手厳しい意見が続々と噴出した。だが結果これが良い刺激となり、台詞で語っていた部分を音楽を流すことで雰囲気のみで語るという無言形へと昇華させていくことが出来た。 本番当日、観に来てくれたファントマの劇団員には 「おもしろくなりそうな芝居ではあった」 という微妙な褒め言葉を頂いた。つまり、おもしろくなかったと間接的に言われたのだ。CM告知だけがおもしろそうな単館上映のB級邦画である。まるで「裸足のライオン」「鉄男」「夏解・げげ」だ。げげ、て。わたくしはまた一つ、大人への階段を登った。今まで役者をしていた時以上に神経と理性、そして知性を総動員させて作った初めての芝居。あまり褒められた出来ではなかったのかもしれないが、今のわたくしの精一杯をぶつけられたのではないかと。 実は次回作の構想はもうあるのだ。 主人公は結婚生活六年目のマンネリ主婦。最近では料理もレンジでチンの手抜きばかり。そんな毎日が続いていたある日、いつも怒りを押し殺していた旦那がついに吠えた! その時、女は闇雲にレンジ温めと疾走を始める・・・。 名付けて「解凍突撃ハードボイルド」 あら? どこかで聞いた事がある? あら、まぁ。では、次回作が決まり次第、御会いしましょう。(微笑 艶っぽい主婦雑誌) |
■ 『マント』 1月16日(日)午前10時より特別先行WEB予約開始! PC http://www.fantoma.info 携帯 http://www.fantoma.info/mobile ※ アクセス後、午前10時ジャストに更新・再読み込みボタンをクリック! ■ 美津乃あわファーストアルバム『アイノウタ』 NOW ON SALE! 近日、インターネット通販予定! ■ ABCラジオ 『伊藤えん魔のAMam』 毎週水曜深夜 1:30〜2:00(翌木曜午前1時30分) 出演:伊藤えん魔 美津乃あわ 浅野彰一 腹筋善之介 ファントマ劇団員もたまに出演 ■ 『プチトマ』 1月下旬 大阪のみで秘密裏に公演 ファントマの裏側が明かされるやも なんだこれ? |
☆ 少女時代 ☆ トロ 私、少女の時、どんな子供だったか? アホだった。子供の頃、色んな物に登ることが好きだった。椅子の上。ドア。押入。机。タンスの上に登り、上から落ちて骨折もした。アホだった。 よく迷子になった。デパートで必ず迷子になった。お母さんがいつの間にか見たこともない知らぬおばちゃんになっていた。最悪だ。妹がコップを持っていた。なぜかそのコップに頭突きしてみた。コップが割れた。血が流れた。アホだった。 顔は出っ歯だった。ウサギやリスのように、ものすごーく出っ歯だった。だから、林檎を食べるのは便利だった。丸かじりだ。みんなも羨ましそうに見ていた。私は得意げに、林檎を食べた。 歯を出していつもニコニコ笑っていたので、男子供に「ハー」とあだ名で呼ばれていた。変なあだ名だなあと思ったけど、私は喜んでいた。面白いあだ名だ。アホだった。 先生には可愛がられた。「お前はアホだから。アホめ」と屈託なく言われた。先生は笑顔だった。私も笑顔だった。アホだった。 一輪車に乗るのが好きだった。放課後、毎日練習をした。失敗しても毎日練習した。いつの間にか自由に乗る事ができるぐらい上達した。一輪車に乗れると言えばビックリされた。驚かれるのが嬉しいので、乗ってと頼まれればよろよろ乗った。アホだった。 給食はカレーが一番大好物。カレーの時だけ大盛りにしてもらった。卑しかった。牛乳が大っ嫌いだった。ごはんを食べて牛乳を飲むと気持ち悪くなるからだ。だから、喉が渇いても牛乳を飲むのは最後だった。努力をした。なんとかカレーと牛乳を一緒に飲めるようになった。無駄な努力だった。アホだった。 作文で賞をもらったことがあった。しゃべるのは下手だが文章力はあった。先生宛に書いた手紙が入選した。何かの間違いかと思った。選んだ人は頭を打ったか、ただの馬鹿だったのか。初めての事なので喜んだ。そして選んでくれた人に訳を聞いた。「抽選だよ。運がいいね」。アホだった。 他の女優陣はどんな子供少女だったんだろう?? 美津乃さんは町の番長であろう。メスのジャイアンだ。デビルマンレディだ。間違いない。山根ちゃんは、お尻プリプリさせて男の子を誘ってそう。ませガキだ。色気を売る商売レディ。間違いない。天野さんは本ばかり読んでるガリ勉。オタクレディ。間違いない。坂本ちゃんは肉まん食べてデブだったであろう。今と一緒だ。肉マンに祟られたんだ。キン肉マンレディ。いや、肉マンレディであろう。間違いない。森愛は猿であろう。木に登っていたであろう。幼児体形の猿であろう。間違いない。アホめ。 |
舞台事故討論 『20代 トラブレバ!!』
司会: 今回から始まりましたこの企画。独断と偏見で選ばれた期待の二名に、芝居中の失敗談を赤裸々に語ってもらい、その悲惨さを考える企画です。自己紹介をお願いします。 潤: 斉藤潤です。全く訳が分かっておりませんが、よろしく御願い致します。。 坂本:坂本ユカです。悔いの残らない討論にしたいです。どこぞのカスには負けません。 司会: さぁ、早速芝居中の失敗談を語ってもらいましょう。まずは、潤さんからお願いします。 ●一回戦先手 斉藤潤 潤: えと、あのう、あれは僕がファントマでの初舞台『クレオパトラ』での事でした。僕が盛井さんと共に探検隊で砂漠を捜索しているシーンがあって。探検隊は前方にピラミッドを発見! 僕は驚きと嬉しさで階段の上から舞台前方に走り出しました…。その時、「バキッ!」「えっ!? なんだ今の音?」と思うや、僕は階段の板を踏み破り、罠にはまったアライグマ(オス3才)のようにハマッているではありませんか! 当然、僕にはどうする事も出来ません。すると、突然結成されたらしい『ローマ軍遺跡修理隊』なる台本には存在しない屈強な男達が登場。なんと本番中に舞台から救出されると言う荒技を敢行しましたね。 司会: なんと一回戦から壮絶な話が出て参りました。普通考えられない失敗です。では、坂本さんの話を。 ●一回戦後手 坂本ユカ 坂本: 私もファントマ初舞台『CLAW GLOW』での出来事です。私は小菊という不遇だけれど逞しく生きている元気な子供の役でした。あるネタのシーンで、浅野さんの頭を相撲の軍配でボコボコに殴っていると、力を入れ過ぎたのか軍配が浅野さんの頭で砕け散り、客席へ吹っ飛んで行きました。「やべ」と思いつつ、演技を続けようと素手で殴りつづけていると、客席の紳士が軍配を拾ってくれているではありませんか。そしてその紳士は私に直接軍配を手渡してくれたのです。あの時、客席と舞台との間に流れた冷酷でなごやか、陰鬱でフェミニンな空気は今でも忘れられません。お客様との最低の心の交流でした。 司会: それは危険だ。客席に小道具を飛ばすなんて信じられません。 坂本: ジョリー・ロジャーの時もシルバー船長が投げた宝石を客席にボトリと落とし、また拾ってもらいました。最低でした。 司会: ニャオーン! これは一回戦から壮絶な戦いになってまいりました。では最新作『三蔵』でのエピソードを。 ●二回戦先手 坂本ユカ 坂本: 三蔵では蜘蛛賓妃という妖怪の役でした。妖怪が集う梁山泊でのシーンの出来事です。妹を殺された恨みから八戒役えん魔さんに襲い掛かるも逆に殴られるシーン。八戒に投げ飛ばされながら「今日はいい投げ飛ばされっぷりだ」と思ったその時、八戒が叫んでいるのです。「ぐわぁ、気持ち悪い! 頭がとれてる!」 ふと見てみると、足下に何やらモサっとした黒い物体が。「あ、あれは私のズラか?」 舞台上にポツンと人間の頭髪が。確かに気持ち悪い。八戒も客席も相当なダメージを受けていました。ですが、ある意味「妹達よ。仇は取ったぞ」と。出番の後、舞台袖でボコボコにされましたが…。 司会: いくつ物を落とせば気が済むんですか? 恐ろしい。対して潤さんがどう対抗するのか注目です。 ●二回戦後手 斉藤潤 潤: 三蔵では金閣と言う妖怪役です。極空らとも大殺陣回りがあります。気分よく暴れていると、どこかで聞いた「バキッ!!」と音が…。もうおわかりですね? 僕は今度は舞台中央の巨大なセットに足を突っ込んでいたのです。その後、久保田さん扮するストレッチマンが必殺修理技『ストレッチリカバー』を発動させ、二分もの時間を費やして舞台を復旧してくれました。 司会: 出た。再度舞台を壊すと言う離れ技です。では、最後に読者の皆さんに一言コメントを。 坂本: 『落とした物は拾え』 潤: 『物を大切に』 司会: 今日はどうも有難うございました。 潤: あのう、もう帰っていいですかね? 弁当出ないんですか? 出ないなら、帰っていいですか? 坂本: え? これから飲みにいきましょうよ。カラオケおごってください。ジャンボカラオケでCD録音したいです。 司会: 嫌です。 |
ちぢこじまる 小島宏之 僕の人生、やたらとずっと空回り。良かれと思ってやったことがすべて裏目に出る。ひげを伸ばせば「泥棒」と叫ばれ、髪を伸ばせば「ホームレス」と言われる。裏目。盛井さんからカツ丼をと頼まれた。でも店では「新メニュー 今なら親子丼400円!」の張り紙。迷わず親子丼を購入。受取った盛井さんは「これがカツ丼?」と冷たく白く笑顔を引きつらせていた。裏目だ。久しぶりに僕の部屋に女性が遊びにきた。しかも赤鬼の美人女優の山口弘美さんだ。三蔵の打ち上げの朝、酔っぱらったノリで美人が僕の部屋に遊びに。美人が僕の部屋に。でもなぜか潤もいた。山口さんは部屋に入った途端、「あ、見っけ」。昨日買ったばかりの下品な男性誌を見つかった。こういう時、風向きに逆らったらダメだ。ダメだ。ダメだ。 とにかくもっと身を潜めねばなるまい。しかし冬は寒い。辛い。日本の冬といったら炬燵だ。日本の素晴らしき文化、炬燵。身を潜めるための炬燵だ。この地球上に僕が占有していい場所があるとすれば、炬燵。炬燵だ。僕の存在する場所をもっと減らせなければ。僕の存在する割合をほんのわずかでも減らすのだ。もっと丸く、もっと小さく。そう、もっとちいさく。ダメだ。ダメだ。ダメだ。 |
てんこ森愛● | 小島さんと潤さんはとても仲良しだ。小島邸に潤さんは居候状態。きもい同棲時代です。ある日、潤さんが劇団の集合時間に来なかった。「潤は?」と誰かが聞くと「僕、心配だから見てきます」と慌てて様子を見に行った小島さん。とても愛を感じたり。別の日、今度は小島さんが集合時間に来なかった。「小島さんは?」と誰かが聞くと潤さんは「死んだんちゃう?」と言った。それだけだった。二人はとても仲良しだ。そのはずだ。きもいです。 |
調べたむら 田村研人 次回のファントマは、怪盗活劇。怪盗=なんてかっこいい響きなんだ! 例えば僕が事務所に置いてある誰かのお菓子をこっそり食べたとして、 「この泥棒めっ!」 と言われるとすごくイヤだ。だが、 「この怪盗めっ!」 全然イヤじゃない。むしろもっと言われたい。この違いは何だ? 怪盗は普通の泥棒と何が違うのか? 僕が怪盗と呼ばれる日は来るのか? さぁ、今回もハリキって調べタムラ! 「正体不明で手口が巧みな盗賊」 (大辞林より) ・・・いきなりテンション下がるなぁ。もっとかっこいい説明しろよ大辞林! なんたって怪盗だぜ。よーし、こうなったらいろんな怪盗を調べるぞ。調べた・調べた・調べタムラ! ・四十面相のクリーク 顔の筋肉を自由に動かして変装道具を用いずに他人に化けることができる、神出鬼没の怪盗。 それだけ顔が動くと、くしゃみした時とんでもない顔になるなぁ。でも変装こそ怪盗の醍醐味。ちなみに怪人二十面相は彼をモデルにしたそうだけど、真似したのにスケールが半分になっちゃってるよ乱歩! どうせなら怪人四百面相とかにしようよ。 ・ニック・ヴェルヴェット 二万ドルの報酬で価値のないものだけを盗む、変わり者の怪盗。 彼が盗むのはプールの水、山の雪、ホームズのスリッパなど依頼者にとってのみ価値のある物。独自の美学。これぞ怪盗! 「あなたの心」以上のとんでもないものを盗んでます。 ・怪盗ゴダール 40ガロンもの液体の金を一瞬の隙に跡形も無く消し去ったり、1700以上の金庫を同時に破ったり。 やっぱり大胆かつ繊細な盗みのテクニックこそ怪盗の本道でしょう。 よーし分かった。怪盗の条件とは、神出鬼没・華麗な手口・独自の美学だ!頑張るぞ。 ある日の事務所。一瞬の隙に女優達がつまんでいたチョコ小枝がなくなる。現場には誰も妖しい者はいない。と、その時チョコの空箱には「KEEP SMART!」の文字が! きっと彼女達はこう叫ぶ。 「きー、怪盗め! でもありがとう♪」 ふっふっふっ。まずは怪盗らしく、変装の練習を始めるとしよう。始めタムラ! |
筋トレ白書 縮め上腕二頭筋! 脈打て大胸筋! 膨らめ大腿筋! そうです。今、ファントマでは筋トレの嵐! もともとは大劇場であるシアタードラマシティーでも自在に動き回れる体力と、遠くからでも見える肉体造りの筈だったのですが。すでに完全に個人の趣味の世界(某座長)となってきました。毎週重機器が増え、事務所3階は立派なトレーニングジムと化し、無理矢理つき合わされる劇団員達も不本意に体力向上中。100・、75・、72.5・、65・、62.5・・・・。これは2004年12月時点での劇団員のベンチプレス記録。恐らく春には、某座長120・、某看板俳優90・、そして劇団員平均80・以上を軽々と上げる重筋肉軍団となってる事でしょう。ちなみに盛井さん(仮名)だけは早々にギックリ腰になり現在療養中。さらに体重も落ちたそうです。合掌。合唱♪(内田誠) |
てんこ森愛● | 痩せていく。えん魔さんが痩せていく。私にはジョリー・ロジャーでえん魔さんに抱きつくシーンがあった。その時は背中に手が回らなかったし、抱きつく瞬間『ボインッ』という超反動もあった。ところが、今やえん魔さんのウエストは私の両腕の中にすっぽり収まってしまう。普通に凄い。痩せていく。えん魔さんが痩せていく。いつかきっとできるだろうな、『えん魔ダイエットスクール』。生徒全員えん魔メイク、きっと不気味だ。でも痩せられます |