その商品名、なんとかならぬものか?


いつの頃からか、『南アルプスの天然水』『じっくり煮込んだ具が沢山入ったカレー』のように、それまではおよそ商品名と認知できないようなネーミングが定着してきている。もう、それらは名前ではなく一文の言葉だ。コンセプトは「ストレート且つ分かり易さ」。

  例えば『牛乳と卵で作ったやわらかプリン』等はひどい。それって当り前すぎる事だろう。 『牛乳と卵以外で作った強固なプリン』なら説明めいた名前も仕方ないかもしれない。それでもネーミングを考えるなら『謎のプリン/ザ・ヘヴィメタル』位 にして欲しい。確かに、『六甲のおいしい水』の追随品が『西宮のまぁまぁの水』、『尼崎の禁断の水』ではまずかろう。だが『飛騨高山の分け前』や『四万十の透き通 る歌声』はやめて欲しい。ローソンの調理パンシリーズは『小麦畑からの伝言』。なんじゃそら? そのうち、おにぎりを『米田からの遺言』、さらにコーンフレークを『トウモロコシ畑からの虚言』シリーズにでもするつもりだろうか? そしてついに、この現象は食品目から逸脱して工業製品にまで及んできた。写 真の『水に流せるポケットティシュです』は衝撃の商品だ。なぜなら、敬語まで使用されているからだ。

  このまま行けば、トヨタが新車『電気とガソリンで走るすんごい車』を発表、ソニーは128メガゲーム機『とりあえずテレビにつないだらステーションなんですぅ2』をリリースするかもしれない。出たら出たで面 白いか?