京都に住む知り合いの芸者から「なんやおもろ〜いネコいてますえ〜」と聞いた。(芸者は嘘) 『おもちゃ箱』の事を話すと、写
真を送ってくれると言う。届けられたそれは微笑ましくも驚くモノであった。
場所は岩倉周辺、ある男性が買い物や散歩に出掛ける時、必ず『彼』が同行しているという。写
真の通り、彼とは白に茶ぶちの『ネコ』の事である。どんな時も、自転車に乗る主人の肩や背中にピタリと張り付いているらしい。信号待ちでも降りず必死にしがみつき、段差がある所でポンポン跳ねる姿がかわいいと評判だ。近所の奥様方に「マフラ−ちゃん」「スタントニャン」「雷蔵」(意味不明)などと呼ばれているが、本名は知られていないらしい。しかもこのネコ、ペットお断りのスーパーマーケットでも顔パスらしい。それどころか、噂では飼い主が通
う乗馬クラブで馬をも乗りこなしていると言う。馬に乗る人に乗るネコ。その上に鳥でも乗ろうものならブレーメンの音楽隊だ。何にせよ、彼らの強い絆にただ感動を覚える。嘘か誠かはわからない。
動物こぼれ話をもう一つ。以前住んでいた家の近くに、巨大な黒いセントバーナードがいた。いつも子供達と楽しそうにじゃれあっている光景が、庭のガラス越しに見えていた。だがある日、犬は突然姿を消した。条例違反で強制的に引き取られたのだという。なぜなら、それは『黒いセントバーナード』ではなく『マレー熊』だったのだ。
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