主婦の間で「スーパーマーケットの買い物ノウハウ本」がブームらしい。元大手スーパーの店長や仕入れ担当者が思いきった告発をした暴露本で、微に入り細に入り裏事情が綴られている。
まずは筆者が某スーパーで最近購入した「たらこ」のラベルを見て欲しい。商品名は「無着色たらこ」である。だが、酸味料以下はほとんど着色料で(赤102、赤3、黄5)である。そう、メチャメチャ着色してある。まぁ、これは大ボケの一貫として笑って済ませておく。問題は正規の値段『880円』が『480円』に値引きしてある点である。何も考えずにこれを見ると、生たらこ愛好家でなくとも「お、400円も買い得やんか!」とつい買ってしまうところ。しかし、ここでバーコードに目を移して貰いたい。一見、商品管理のための無機質な数字。これに大きな秘密があった! 下1ケタの「2」を無視した次の3ケタにハッキリと「480」とある。実はこの数字こそ、スーパーが本当に設定した売り値なのである。つまり、880円から400円値引きしたのではなく、最初からこのたらこは480円で売るつもりだったのだ。下1ケタの数字は単純な迷彩
と言う訳である。だが、これも商売の駆け引き。目くじらたてて憤慨する程の事ではないと思う。馬鹿正直に「発色亜硝酸Naたらこ/本来480円のところやっぱり480円! 酸化防止剤V.C入り!」みたいなスーパーやだもんね。
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