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『サンスター・スパイ手帳』という少年向け玩具をご存じだろうか? 昭和30年代後半から40年代前半にリリースされ大ヒットしたスパイ7つ道具だ。 購入した少年は、まず「スパイ認定証」に住所と氏名を書き込む。スパイが自分のIDを明記するなどもっての他である。「スパイペン」は書いた秘密の文章を消したり再生したりできる。これは後年、受験生に愛用された「暗記マーカー」となった。 中でも1番胸を躍らされたのが消えるメモ用紙だった。重要機密を敵に奪われそうになっても大丈夫。この特殊な紙は水に溶けるのである!(実際は溶けるのに30分かかる) ちなみにスパイごっこの最中にこれを使用する際は、敵味方関係なく集まり、溶ける様子をじーっと見ていたので機密性はなかった。その他、指紋検出用マグネシウム粉や、変装用ツケボクロ&ツケヒゲなどがあり、活発な創造力を大いに刺激してくれた。これらを手に妙に興奮しながら街中を走り回っていたものである。残念ながら現在は販売されていない。 ところが、『スパイ手帳を復活させる会』なる組織が存在し、なんとかこれを復活させようという動きがある! 写 真はその会長(大捕氏/松竹芸能制作熱血マン)秘蔵の品だ。サンスターさんは前向きに検討して欲しい。実現すれば再大ヒットは間違いない。なぜなら今の子供ではなく、いい年をしたおっさん連中が先を争って買い求めるはずだからである。勿論、筆者もすぐに買う。 |
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