女子高の謎 かぼちゃ編

 小子化が進み、地方ならず都市部でも学校が軒並み規模の縮小を計っているという。特に私立校にとって、『学生が減る』と言う現象は社会問題と言うより死活問題だ。名門を誇り、敷き居を高くしていては学校そのものの存続に関わってくる。

 一芸に秀でた人物を面接試験だけで合格させたり、すでに社会人として働いている人に特別 入試枠を設けたりと、格校学生確保に必死の様子。大学は言うに及ばず、駅や新聞の広告にまで高校・中学が名を列ねるようになった。


 写真はある地下鉄駅の壁広告。某女子高のPR告知である。清楚な感じの女子高生が微笑んでいる。だが、彼女が手にしているモノを見て欲しい。そう、どう言う訳か『かぼちゃ』である。この学校は普通 科で農業科はない。学校名も地元の地名で、かぼちゃを連想するものではない。この小さな出来事に筆者はかなり困惑した。「特産?」「何かの暗喩?」「トマト銀行の傘下法人?」「グリコ事件みたく、ある事件に対するメッセージか!?」 すると、通 りすがりのおばはん達が同じ広告を見て話している。それを耳にして愕然とした。「あら? かぼちゃ色の制服の女子校さん、かぼちゃ持って写 真撮ってはるわ」「もう今はかぼちゃ色やないのにねぇ」 事実は個人の憶測を遥かに超越していたのである。我に帰った筆者は『輝いているあなたが好きです』のコピーに思いを馳せつつ、その駅を後にした。