「モテモテで退職する方法」
今大阪では府職員の退職者が急増している。
理由は明解。橋本大阪府知事が財政再建策として打ち出した
「退職金と給与の削減」を嫌気した職員が制度が適用される前に駆け込み退職したのだ。
7月中に退職すれば、8月以降より平均130万円ほど得らしい。
そりゃ、理解はできる。でも、これで公務員への信頼が益々低下するだろうな。
退職者は一様に「一身上の都合につき」と理由をつけてるとか。
どうせなら「今すぐやめれば130万円ほど得につき」と書いてしまえ。
その方がきっとモテるぜ。 

公務員は「公僕」と呼ばれる。意味は【公衆に奉仕する者】。本来なら、
尊敬と感謝を集める貴い職業だろうに。退職間際の人によっては、
やめそびれると何カ月分かの給与をただ働きする計算になるらしい。
いいじゃん、ビバただ働き! 俺達、小劇団にも退職した者は沢山いる。
だが彼らの中には退団後も献身的にボランティア手伝いに来てくれる奴もいる。
その場合、それは深く感謝され、
現役時代はパっとしなかった三流役者が超モテモテになったりする。
職種は違えど同じじゃねぇの?
「●●さん、あの時やめたら退職金を得するのに、ちゃんと最後まで勤めはったんやて」
「素敵! 好きになってまうやんかっ!」 
と、普通に退職するだけで尊敬人望上がりまくりに違いない。

職務に対するプライドは誰にでもあるはず。
定年まで長年勤めあげた人ならなおさらだろう。わずかな退職金と大きな尊敬。
割りにあわないのはどっちでやしょうね。
元公僕さん達、再生に向けて働く現役職員を尻目に、どういう顔で府庁を去るつもりで? 
俺はモテた方が得だと思うんだけど。