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部屋を借りる際、家賃・築年数・立地環境などを目安に検討するもの。 多少の難があっても自分が納得できれば契約…したらダメだ! 賃貸物件を探す時、絶対注意しなければならないポイントがある。 それは「地方行政制度」だ。 今から15年ほど前、親父が事業に失敗したため実家が競売に出された。 穀潰しの俺は慌てて住む場所を探した。近郊なら間違いあるまい。 近くの不動産屋で駅近くの物件を勧められた。古い建物なのに家賃が高い。 交通の便がいいからかな。駄目ならすぐ引越そうっと。 急いでいた俺はさっさとその物件に決めた。 結局、そこで7年も過ごす事になるのだが・・・。 気楽に決めた部屋は予想以上に住みにくかった。 室内は古く朽ちて修理ばかり。近所は若夫婦が多く昼夜とも子供がうるさい。 引越そうにも、日々の仕事に追われ逃げ出す暇もない。 ようやく暮らしぶりが落ち着いてきた頃、 俺の部屋が家賃に比べて随分貧相な事がわかってきた。 ある日、思いたって郊外の不動産屋を訪ねた。そこで驚愕の事実を聞かされる。 「今のお部屋、割高でしょう? ●●市は結婚補助対象なのに、お独りなんですから」 え、何それ? 新婚夫婦誘致のため賃貸物件の家賃を月額2〜3万円程支給する。 市によってそんな制度があるらしい。 それを逆手にとり、ハナから補助額分を上乗せして家賃を設定する業者も多いとか。 結婚もしてない俺は馬鹿正直に割高家賃をずっと支払っていたのである! どうりで近所には若夫婦しかいないはずだ。入居者で独身なのは俺だけだし。(気づけ) お役所はちゃんと制度の周知を徹底しろ。業者も監視しろ。 7年分の無駄な家賃、誰か補助してくれぇっ! |