次、止まります


ポ〜ン、次止まりま〜す。 今回は古今東西珍名シリーズ、『バス停編』。

  まずは四国宇和島バスの「土居中/どいなか」。牧歌的で風光明美な土地柄である。だが、ここにも多感な女子中学生の一人位 いるだろう。彼女の心中は複雑だ。もし初恋の人に「お前、土居仲だろ?」等と言われたら、巨大なトラウマになるに違いない。一方、名古屋市内を網羅する名古屋交通 はまんま「ねずみ」等、珍名の宝庫だ。中でも「極楽○丁目」が一丁目から十数丁目まで延々と続くのが圧巻。ならば「地獄○丁目」はないものかと探したら、温泉の街/別 府にあったあった。ここは温泉地獄めぐりが有名。「鬼山地獄」(別名ワニ地獄/温泉の湯で本物のワニを飼育している。なんで?)、「血の池地獄」、「海地獄」、「竜巻地獄」他、バス停地獄がそこら辺にあるらしい。

  因みに、筆者が通った吹田市の小学校に「みなみちさとちゃん」と「やまだはじめ君」と言う子供がいた。ところが偶然にも、学校近くに彼らと全く同じ表記のバス停「南千里」(みなみせんり)んと「山田一」(やまだ1)が同じ路線にあった。皆が冷やかすものだから二人は訳もなく仲が悪かった。たかがバス停のせいで友情を断ち切られるのも考えものである。ゆえに、尚更「土居仲」の少女が道を踏み誤らぬ よう祈るのである。最後に宮城県仙台市交通に「鼻毛橋」があるのを付け加えておく。「鼻毛橋」の少年も大いに気になるところだ。