名前のせいか、筆者は夏になると「恐怖」をテーマにした番組やイベントの仕事がやたら増える。当然、資料として恐い噺や心霊写 真等が大量に送られてくる。実は人が思っている程、筆者自身は恐怖マニアではない。いつもビビリながら扱っている数々の恐怖アイテムの中で、極めつけの一品を紹介する。その名は「強力呪いパワー藁人形セット／６８００円」。

　恐怖専門雑誌等に広告を出している呪怨社（じゅおんしゃ）から発売されている。セット内容は「藁人形本体／職人が心をこめてつくった手作り」（職人がいるのか？） 「パワーブレス／怨みパワーを増幅させます。普段は素敵なアクセサリーに」　「台木／お部屋の中でも手軽に打ち付ける事ができます」　「呪い釘／女性でも扱いやすいサイズをチョイス」等々。全部で９点のグッズが梱包されている。

　さらに、この手の広告には定番の「愛用者からの感謝のお手紙」も紹介しておこう。

「いじめっ子グループに呪いをかけたら、全員が高校入試に失敗。私だけが志望高に合格しました。」　／福島県　Ｍ子（高１）
「大嫌いな課長にセクハラを受けたのに、誰も耳を貸してくれませんでした。そこで半信半疑ながら藁人形を使ったら、課長は突然地方に左遷された上、大きな交通 事故で入院したとの事。ビックリしちゃいました。」／東京都　Ｓ子（ＯＬ）
　・・・って、こっちがビックリするわ！ ジョークか本物か？　怨み持つ人はお一ついかが？