|
|
「展望ホールで客室乗務員の看板を見つけた6歳の長女。『スチュワーデスさんになりたい!』 初めての顔出しは勝手がわからず手まで出す始末。ひきつった笑みを浮かべる娘の横で、余裕のキムタク・スマイルの私でありました。スチュワーデスもつらいね、ひかり」(PN ひーちゃんママ/大阪狭山市 35歳) 一見、普通に微笑ましい写真だが、道場主はこの一枚に『顔出し』の真理を見た。キムタクと言うよりエセ・タカラジェンヌの母の笑顔にはなく、ひきつった笑顔と言うよりむしろ悲愴な娘の顔にあるもの。それは「強力な執着心」だ。スチュワーデスに成るため、身長の足りなさを気にする余裕もなく、それらしい表情もできず、顔出しで禁じられる「直接手づかみ」もいとわぬ気迫。将来、彼女が本物の客室乗務員となったとしたら、すべてはこの一枚から始まったと言えよう。 作品タイトルは『愛想笑いなんかするな!』とする。 |