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「随分前に見た和歌山はカツオ節の発祥地・印南町の顔ハメです。なんか変なので送ります」(PN 磯野カツオ節とワカメスープ/自営業 27歳) なんと豪快ででかい看板だろうか。う〜む、だがさっぱり意味がわからない。まず顔出し穴がカツオの胴体下部にありコンセプトはかなり難解。デザインとしてはメインのカツオだけに絞るべきだった。本来、荒波とカツオで決定していた船盛りの構図に、地元の主力農産物であるスイカ、サヤエンドウ等が割り込ませたためシュールレアリスムになってしまった。この巨大な看板から顔を出せば、印南町漁協と農協の複雑な関係性に巻き込まれ、『海の幸・山の幸的サルバドール・ダリの世界』を体験できるだろう。ただ、スイカの弦が天才バカボンのハジメちゃんみたいでちょっとかわいい。 作品タイトルはダリの名作『記憶の固執(やわらかい時計)』から転用させてもらう。『組合の確執(どでかい看板)』 |