伊藤えん魔の「顔出し道場」22



謎の二人羽織り


「数年前、実家に帰省した際、母と江ノ島植物園に遊びに行ったときに撮ったものです。どうですか? このフケたインディアンの娘。リンリンランランも腰を抜かすと思います」(みちこ 大阪市)

 ごくノーマルに見える一枚。だが、道場主は見れば見る程首をひねるばかりである。なぜこの場所、このロケーションでネイティブ・アメリカン顔出しなのか? 近くに生えているのは椰子の木である。サボテンならまだわかる。だが、日本人的に思うのはハワイだ。アメリカの荒野をイメージさせる基本題材が見当たらない。
 実は顔出し看板世界にはこういった時空ワープ系『オーパーツ』〔そこに存在する事に矛盾を生じるモノ〕が多くあり、その無意味なギャップを楽しむのもいい。その点が微妙なのだ。リンリンランランを知る投稿者もまた謎めいている。うーむ…。ひねるにひねる事ができない。

ゆえに、作品タイトルは『おばあちゃんと娘さん』とする。(少しはひねれよ)


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採用作品にはファントマ関連の最新公演チケットをプレゼントするぜ。