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顔出し看板ワールドにおいて、当地の有名人に次いで多いのがキャラクター化された名物である。写真左は飛騨高山にあった「さるぼぼ」顔出し。さるぼぼは古くから子供の玩具として愛されてきた。お手玉に手足がくっついた感じのオリジナルに顔はない。ゆえに誰も顔を出していない看板を見ると「高山にやってきて悪ノリしたペプシマン」を思わせる。 右は宮城県で発見された「仙台四郎」顔出し。東北に実在した福の神さんだ。仙台四郎の場合、その朗らかな顔立ちがキャラの特徴なのでこうなってしまったのだろう。なぜか胸に顔穴がある。確かに顔がなければ「薩長同盟前の西郷隆盛」「恰幅のいい銭形平次」等と想像は無限となり、観光写真として成り立たない。だが、胸から顔を出した図は「仙台四郎にスリーパーホールドをガシッと決められている奴」だ。 今回紹介した二つはどちらも招福縁起みやげの定番。迷わず、みやげ物から顔を出すといい。 |