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「仲良し兄弟が江戸時代にタイムスリップ。京都・新京極の誓願寺にある顔出し看板です。お土産物街で人通りが多い門前に立てかけられていました。4歳の大雅(たいが)が侍に、1歳の怜大(りょうま)が町娘に大変身。その陰には主人の「早く撮ってくれーっ」との悲鳴がありました」(門永加奈子/31歳 京都市) 一見、普通の顔出し写真。だが、これには被写体への強力な親バカ愛情がこめられている。道場主は当初、これが何の看板かわからなかった。右下の少年などは「すわ!(文学的死語) イガイガの白い芋虫か? なんとサイケなデザイン!」と思っていた。だが説明分を読み、それが新撰組隊志である事が判明。後方の白とピンクのカタツムリは町娘である事を理解した。「主役はわが子」 そんな両親の想いがこめられている。その愛に答え、写真はできるだけ拡大しておいた。 作品タイトルは『もう少し離れて撮りましょう』とする。 |