銭を投げつけ

「写真は東京上野の神田明神にある銭形平次の顔出し看板です。江戸観光中に発見しました。ドラマの舞台ともなった下町情緒がいい感じです。えん魔さんの看板道場を愛読するようになってから看板を見ると顔を突っ込む日々。やっと満足いく一枚が撮影できました。感無量です」(PN 靴下はいつも白/31歳 箕面市)

 躍動感あるキャラクターの構図に対し、投稿者の伏目がちでクールな表情が大変よい。ごくノーマルな看板でも役者心をもって顔を出すと途端に印象深くおもろげな作品に仕上がるものだ。これはそのいい例と言える。長く不景気から脱出できない現代日本を笑い飛ばすかのごとく、悪人にひたすら銭を投げつけた豪快な平次親分。当世、凶悪犯に500円玉を投げつけられる刑事がいるだろうか? いたら正直恐い。だが、実行すれば犯人の心理的プレッシャーは相当なものだろう。

タイトルは『逃げる小型UFOを掴もうとする男』とする。


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採用作品にはファントマ関連の最新公演チケットをプレゼントするぜ。