伊藤えん魔の「顔出し道場」14


旅は道連れ 世は情けない


「初投稿です。場所はよくわかりません。こんな普通のものでよろしいでしょうか?」(PN 山田徳春/29才 フリーター) 投稿者はペンネームの意味を考えなさい。だが、作品は勿論これでOKである。

 今回はこの写真から道場主がイメージした物語を。背景には「上州うどんそば」。つまり群馬県のどこかひなびた駅。そこにやってきた主人公は大層腹をすかせていた。ところが生憎店鋪は改装中。しばし呆然としていると、近くに同じく呆然とする会社員。なぜか微笑みあう二人。「うどん、やってませんね」「残念です」 ふと目をやるとそこに駅長さんの顔出し看板。「顔、出しませんか?」「いいですね。出しましょう」「駅長さんに見えますか?」「見えますとも」 見知らぬ男二人が空腹を紛らわすため仲良く撮影した記念顔出し。その穏やかで暖かい旅の風情が伝わる一枚である。

 作品タイトルは「旅情 上州立ち食い物語」とする。


作品の投稿は「伊藤えん魔伝説/fantoma@olive.plala.or.jp」か、
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(jpg形式で圧縮6以上 72dpi、1200×900pixelが大体の目安だ)


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〒530-8275(住所不要)
産経新聞社会部「アクセスふれんど/顔出し道場 係」

採用作品にはファントマ関連の最新公演チケットをプレゼントするぜ。